口臭の原因・舌苔とは?
気になる口臭、その原因の6割は”舌苔(ぜったい)”によるものと言われています。
舌苔とは、
- 口腔内の粘膜が剥がれて舌に付着したもの
- 口腔内の細菌が舌に付着したもの
- 食べ物のカスや汚れが舌に付着したもの
などを指します。
舌苔は誰にでも付着してしまうものですが、過度に舌の表面が白い状態であれば注意が必要です。
また、舌苔の着き具合には個人差があります。
口腔内の乾燥度合いや唾液分泌量、そして舌表面の凸凹具合により左右されます。
そこで、舌のケアを定期的に実施することで、誰でも舌苔を減らすことができます。
基本的な舌苔除去方法として”舌ブラシ”が挙げられます。
舌ブラシとは?
舌ブラシとは、文字通り「舌専用のブラシのこと」「歯ブラシで舌を磨いてしまう」と、毛が硬すぎて舌表面を傷つけてしまいます。
それにより、細菌を繁殖させ口臭の悪化にも繋がってしまうのです。
一方で舌ブラシは、歯ブラシより柔らかく舌を傷付けずに舌苔を取り除くことに適しています。
そのため、舌を磨く際には舌ブラシを使用することが推奨されています。
舌ブラシには以下のような種類があります。
- ヘラ型・U字型のスクレーパー型
- ブラシ型
ヘラ型・U字型のスクレーパー型は、舌を撫でて汚れをかき出す形状になっています。
磨く部分が鋭くなっているものもあるので、力加減を調整する必要があります。
「ブラシ型」は、「歯ブラシ」と同じような形状で舌の隅々まで掃除することが可能です。
ただし、前者と比較すると舌の汚れは落としにくいというデメリットもあります。
それぞれのメリットや デメリットを比較し,ご自身が使いやすいものを選びましょう。
舌ブラシのメリット
舌ブラシを使用することで,以下のようなメリットがあります。
- 口臭予防
- 虫歯・歯周病・感染病の予防
- 歯磨きの効果を上げる
- 風邪を引きにくくする
前述したように、口臭の原因の6割とも言われている舌苔を除去することで口臭予防に繋がるだけではなく、舌に付着した食べカスや細菌も取り除くことにより歯磨きの効果が上がり、虫歯等の予防をすることができます。
さらに、ウイルスが体内に入ることを防ぐため風邪を引きにくくなるといったメリットもあります。
舌ブラシの使用方法と注意点
舌ブラシを正しく使用することで、舌のケアの効果を上げることができます。
使用方法
使用頻度は1日1回程度
舌苔の付着量は寝起きの朝が多いと言われています。
そのため朝の歯磨き後に舌ブラシを使用することが効果的です。
軽い力でゆっくりと
持ち手部分を軽く握り,軽い力で前へかき出すようにゆっくりと数回動かします。
舌苔を一度で除去しようとせず、数回に分けて除去するのがポイントです。
また、必要に応じて口腔ケア用ジェルを使用することもおすすめです。
息を数秒止める
「オエッ」という不快感が苦手な方は、無理のない程度に息を止めると嘔吐反射が軽減されると言われています。
鏡を使用する
鏡で見える範囲内で舌ブラシを行いましょう。
舌ブラシを鏡の見えない奥までいれてしまうと、舌の粘膜や組織を傷つけてしまう恐れがあります。
注意点
力加減
前述したように、優しく舌ブラシを行いましょう。
力を入れてしまうと舌を傷付けてしまう恐れがあります。
舌ブラシを清潔に保つ
舌ブラシの使用後は、流水で綺麗に洗い流し、清潔なペーパーや布で水気を拭き取ってから保管しましょう。
洗う際は、歯ブラシを使用するとブラシ部の汚れも簡単に落とすことができます。
まとめ
口臭の主な原因となっている”舌苔”を舌ブラシを使用して除去することで様々なメリットがあることを本記事では述べてきました。
最近は、スーパーやドラッグストアでも舌ブラシを取り扱っているところが多くなってきているので、気軽に挑戦しやすいと思います。
使用方法や注意点に気を付けながら使ってみてはいかがでしょうか?