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国民皆歯科健診制度

皆さんは、「国民皆歯科健診制度」の導入が検討されていることをご存じでしょうか。

国民皆歯科健診制度とは、国民全員が毎年歯科健診を受けることを義務化する制度です。

今回はこの「国民皆歯科健診制度」について、目的や導入時期についてみていきましょう。

 

国民皆歯科健診制度とは

国民皆歯科健診制度とは、国民全員が毎年歯科健診を受けることを義務化する制度です。
現在の歯科健診は一歳半、三歳児、そして高校までの学校に通う子どもに対して義務化されています。
これをこどもからお年寄りまで、年齢を問わずに義務化しようという制度が検討されているのです。
では、なぜ歯科健診は義務化されようとするほど大切なのでしょうか。

 

歯科健診の目的

歯科健診は、虫歯や歯周病などのお口のトラブルの早期発見を目的としています。
これによりお口のみならず身体の健康が守られ、結果的に健康寿命が延びたり生涯にかかる医療費を減らすことができます。

どうして虫歯や歯周病の早期発見がお口のみならず、身体の健康を守ることができるのでしょうか。

 

歯科健診の必要性

まずは日本人のお口事情についてみていきましょう。

日本の歯科健診受診率やデンタルフロス使用率は他の先進国に比べて非常に低いといわれており、日本の高齢者の歯の本数は他国と比べて少ないなど、日本人のお口に対する健康意識低さやお口の不健康さが問題となっています。
海外の方たちが予防のために歯医者に行くのに対して、日本では虫歯になってからなどお口内で問題が起きてから行く。という方が多いようです。

では、なぜ歯科健診受診率が低いこと、歯が少ないことが問題なのでしょう。

歯を失う大きな原因は歯周病です

歯周病とは、細菌の感染により歯の周りの歯茎や歯を支える骨が溶けてしまう病気です。

この歯周病は歯を失うことだけでなく、糖尿病・心臓病・早産・誤嚥性肺炎・脳梗塞・骨粗しょう症・認知症などのお口以外のたくさんの病気を引き起こす原因となっていることが明らかになっています。

つまり、お口の健康は身体全体の健康と密接な関係があるのです。

この歯周病、80%以上の成人がかかっているといわれ、高齢者だけではなく若い人にも関係のある身近な病気です。

歯周病はある程度進行してしまうと治すことが難しい病気ですが、痛みが出ないことが多く、初期段階での自覚症状がほとんどない病気でもあります。
この歯周病をはじめとするお口の中の問題を歯科検診によって早期発見することができれば、身体全体に関係のあるほかの病気の予防もでき、結果的に健康寿命が延びたり医療費を抑えることができます。

国民皆歯科健診制度の導入時期

国民皆歯科健診制度は3年から5年をめどに取り組みが進められていくようですが、まだ詳しい導入時期は決まっていません。

 
現在、歯科検診は義務化されてはいませんが、定期的に検診を受けることはお口と身体の健康を守るためにとても重要なことです。
当院でも検診を行っておりますので、歯科検診を検討している方はお気軽にご相談ください。

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